どこかマニアックなイメージのある“ハウス・ミュージック”のクラブイベントに、今、オシャレでかわいいい女の子たちが大勢押し寄せている。音楽マニアではない普通の女の子を巻き込むことにより、ジャパニーズ・ハウスシーンがこれまでになく盛り上がっているのは、DJ KAWASAKI――彼の功績によるところが大きいと言っても過言ではないだろう。
1月1日にリリースされたニューアルバム『YOU CAN MAKE IT』は、彼のデビュー盤にして出世作『BEAUTIFUL』を上回り、たまらなくソウルフルでエモーショナル。美しいメロディに心地よく陶酔できる“カワサキ・ソウル”な名盤である。
「僕はハウス・ミュージックを作っているのではなく、JAZZやクロスオーバーを作っているつもり」というDJ KAWASAKIは、“ファッションなどのポップなものと音楽との垣根をなくしたい”と語る。
「例えば、ヒップホップはビーボーイファッションと結びついていて、キャッチーだしビジュアルからも入りやすい。でも、ハウスは今まで“ハウスといえばこういうファッション”というイメージがなかったと思いますが、僕はそこを連動させたい。『BEAUTIFUL』では藤井リナちゃんをジャケットとボーカルに、今回は大屋夏南ちゃんをジャケットに起用したら(どちらも女性ファッション誌『ViVi』などで人気のモデル)、イベントにリナちゃんや夏南ちゃんを支持するオシャレな女の子たちが来てくれた。それが本当にうれしいです」
かわいらしくセクシーなジャケットの狙いは70年代のブルーノートのレコードだ。
「70年代のブルーノートのジャケットはアーティスト本人ではなく、きれいな女性モデルを使っています。あの雰囲気の21世紀版をめざしたい。下世話なセクシーではなく、かわいらしく品のある感じでいきたいですね」
そんなジャパニーズ・ハウス/クロスオーバー界のホープは、3月末までに、北海道から九州まで全国30カ所以上のクラブイベントをこなす超多忙ぶり。
「ツアーに出るときも、DJのときも、昨年の3月に買ったこの“MacBook”を持っていきます。曲作りも移動の新幹線のなかや、イベント出演までの時間を利用してホテルですることが多いですね。特に新幹線のなかは、かなり集中できて、はかどりますよ」
作詞をするときや作曲のアイデアを録音するときは、いつもiPodを使っているそう。そこでMicrosoft Office 2008 for MacのWordの録音再生機能を紹介すると「感動しました! 今、僕は、iPodにメロディを入れたあと、『何月何日に入れた』と紙にメモしているんですよ。これなら録音しながら記録できるから、いっぺんですみますよね。次のアルバムのときは、この機能を使って曲作りしようかな(笑)」
また、雑誌などの原稿を依頼されることも多いが、原稿はWordで書いているそう。推敲するうちに消してしまった履歴が残る“履歴機能”や、おすすめのアルバムを何枚か選んでほしいという雑誌社の依頼にも便利な、Excelを使ったリスト管理、日々のスケジュールに関してスタッフと意思疎通しやすいEntourageなども目からウロコだったようだ。
「新しいデジカメを買ったので、クラブイベントのときに写真を撮っているんですが、今のところiPhotoに保存しているだけ」という写真データも、Office 2008 for Macで手軽に加工して楽しめることを知って興味津々。イラスト素材は、ビジュアルにこだわる彼も納得のクオリティだ。ちなみに彼のお気に入りは“地球”のイラストなので、ファンは要チェック!
マニアのものだったハウス・ミュージックを、普通の女の子が気持ちよく聴ける音楽へと、ビジュアルを含め変革してきたDJ KAWASAKIの、音楽に対するポジティブな姿勢は、今回のアルバムのテーマにも現れている。
「今回のアルバムは、ポジティブなメッセージを含んでいます。『YOU CAN MAKE IT』というタイトルが示すとおり、“君ならできるよ”“気分を上げていこう”“夢をあきらめないで”というメッセージ性のある内容の歌詞が多いので、これを聴いた人が前向きな気分になってくれると嬉しいです。全国を周るイベントでは、アルバムよりさらにソウルフルな内容を予定しています。ブラックミュージック中心ですが、ソウルだけではなく、“クロさと切なさの融合”を味わいに来てください」