「これまでの作品の中でも、本当に想いの強い力作です!」
透明感のあるイノセントな歌声。けれど聴く者の胸に迫るのは“強い意志”。川嶋あいのアーティスト性は、2ヵ月連続リリースの第2弾として、3月14日発売の新作『compass』でより大きく、スケールを増した。
先日2月14日発売の、恋愛観測バラエティー番組『あいのり』(フジテレビ系で放送中)の主題歌『My
Love』は、まさに“バレンタインデー”に打って付けの、ポップなサウンドに前向きな恋心を乗せて歌った強力な恋愛応援ソング。

そして新作『compass』では“勇気”と“絆”という壮大なテーマに挑んだ。
「大切な仲間がいる人たちへ、社会の中で生きている意味を探している人たちへ、みんなにとっての心のコンパス(指針)になってほしいという想いを込めてつくりました」
『compass』は大人気漫画をアニメ化した映画『ワンピース』の主題歌にもなっている。そのため、必然的に小さな子どもから大人まで魅了する曲づくりが求められたはず。「本当に想いの強い力作ができた」という川嶋あいさんの言葉からは
揺るがない“自信”がみなぎっているように感じられる。
「年が明けてから、しばらく家にこもって作り上げました。苦悩しながらじっくり、じっくりと。誰もが道を歩いていく中で、心に羅針盤を背負って生きているんじゃないかな‥‥と思って、最後に『compass』というタイトルを決めました」
『compass』、『My Love』の、2ヵ月連続リリース新曲の完成度を高めたのが、『My
Love』のバックミュージシャンの存在だったとも。80〜90年代に人気を博したバンド「ユニコーン」、「ハウンドドッグ」、「レベッカ」、「TM
ネットワーク」、「FENCE OF DEFENSE」のメンバーが集結。一時代を築いたミュージシャンとのコラボレートが刺激となった。
「新しいメンバーと一緒にレコーディングを進めてきました。ここでも細かい作業を重ねたので、時間はかかったけど、完成度の高い作品に仕上がったと思います」
サウンド面はもちろん、川嶋あいさんの曲を語る上で欠かせないのは、彼女が生み出す心に響く言葉である。
「突然、ぱっと言葉が生まれるので、その時にすぐ携帯メールに保存するようにしています。それから言葉を組み合わせて歌詞にするのですが、Macを使いOfficeの中のWordを立ち上げて自分で打ち込んで完成させています」
もともと曲づくりでは“完全アナログ派”だったあいさんが、現在のMacを購入したのは昨年の12月。「もう、デジタル派にならんとヤバイ!」と思ったのがきっかけだったという。以来、作詞や作曲システムを円滑にするために使っているのだとか。
「パソコンでは毎日インターネットを見て、ニュースをチェックしてますよ。あと、『FLYER』(本誌)の連載を書くときには欠かせませんね。Wordは見やすい状態で保存できるので、とても便利。手書きだと間違えた場合に書き直さなきゃいけないですけど、パソコンだといつでもキレイに手直しができますからね」
実はあいさんのパソコン歴自体は長く、かつては自らホームページを作成し、運営をしていたこともあるのだとか。
「はじめて自分のホームページをつくった時、管理もすべて自分ひとりでやっていました。たまにBBSにファンのみなさんが書き込んでくれていたんですけど、その一つひとつに返信をしていました。あの頃のことは、忘れられない思い出です」
ファンとの強い結びつきに一役買っていたパソコン。人との出会いを重ねるたびに、どんどん成長していった。
「自分自身の変化と進化を楽しみながら、常に人の心に残る曲を生み出したい――」
“路上の歌姫”と呼ばれた10代から、老若男女に広く支持され、愛されるスケールの大きなアーティストへ。21歳を迎える川嶋あいの歌は、加速度を増して進化している。