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Home > Feature [特集] > MAKI MANNAMI, 須永 辰緒
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歌は自分を解き放ってくれるもの

 来る10月18日に所沢航空記念公園野外ステージで行われる野外イベント『Flying Jam Summit』への出演も決まったMAKI MANNAMI。Ann Sally、J.A.M、quasimodeといったジャズ・シーンの注目株が秋の昼下がりを盛り上げる野外イベントだ。クィンテット編成にゲスト・ミュージシャンを迎える形で行われる当日はのステージについて彼女は言う。

「上手く歌うのはもちろんだけど、自分はコンダクターでもある。普通のポップ・バンドではないからアレンジも複雑だし、ジャズメンを引っ張っていかないといけないので、フロントマンとしてちゃんとやらないといけない。きれいなメロディと変わった音楽性をきちんと聴かせて、インパクトをお客さんに与えられるライヴにしたい」と。そして、「感覚をまっさらにして聴いて欲しい」と続けた。

 この日のステージでもプロデュースを務める須永辰緒が続ける。

「特異な存在である彼女にしかできないライヴを、お客さんは胸に留めて帰ってほしい。そのためにステージングを上手く演出しようと思っています」。

MAKI MANNAMIの音楽性と、須永辰緒のDJ感覚が合致するこのステージ。「ライヴは自分にとってのエンターテインメント」と語る彼女だけに、ジャズというジャンルを超えた何かスペシャルな音楽に出会えそうだ。

 最後にそれぞれに尋ねてみた。まず須永辰緒には本作の意味を。

「今は、配信で気軽に音楽を楽しめる時代じゃないですか。だからこそアルバムの世界観をまるごとじっくり聴いてもらえるこの作品は有効だと思うんです。配信に対してアンチではないんですよ。気軽に音楽を楽しんでもらえる状況は何十年も前から考えていた理想的な状況なので。ただ、総合芸術としてのパッケージが残らないというのは、ちょっとどうなのかなと思っています。そういった意味でも、この作品は自信を持ってオススメできます」。

 そしてMAKI MANNAMIには、自分にとって歌うこととはどういったことなのかを。このアルバムはどういうものなのかを。すると端的で強い言葉が返ってきた。

「歌は自分を解き放ってくれるもの」そして「このアルバムには無限の感覚が詰まっている」と。
PROFILE

<MAKI MANNAMI プロフィール>
19歳でミュージカルの舞台を志しニューヨークに渡る。黒人教会でゴスペルを歌い、オフブロードウェイの舞台でコーラスダンサーを努め、キャバレーでジャズ・シンガーとして出演する。ヴォーカリストとしての活動の他、ヴォイス・パフォーマンスやポエトリー・リーディングなど、声を駆使した様々なアプローチを展開。ロンドンよりリリースした12インチがカルトな人気を呼び、2006年にファースト・アルバム『Journey of Higher Self Liberation』をリリース。オダギリジョーと香椎由宇が共演した映画『パビリオン山椒魚』では主題歌を担当。THEATRE PRODUCTS / KINGLY THEATRE PRODUCTSの東京コレクション2007のショーでは、生演奏もするバックモデルとして類家心平らとともに参加した。2008年にはセカンド・アルバム 『The World of Sense』をリリース。ジャズ、クラブシーンで今最も注目されているアーティストだ。

<須永辰緒 プロフィール>
DJ/プロデューサー。 DJとして東京、大阪でレギュラー・パーティーを主宰し、また日本全国から海外まで飛び回る超多忙な日々を送る。 MIX CDシリーズ『World Standard』は7作を数え、ライフ・ワークとも言うべきジャズ・コンピレーション・アルバム『須永辰緒の夜ジャズ』は、レコード会社8社から計16作のリリースを予定。『夜ジャズ』シリーズではアナログ盤の復刻も手掛けている。国内はもちろん“SCHEMA”や“IRMA”などの海外レーベルのコンパイルCDも多数監修する。自身のソロ・ユニット"Sunaga t experience"としてもアルバム3作を発表。最新作は「A letter from allnighters」(2006年 flower records)。多種コンピレーションの 監修やアルバム・プロデュース、リミックス作品は延べ100作以上。2008年は『World Standard.07』や『World Standard Wada Akiko』他をリリース。"レコード番長"の冠を頂くシーン最重要人物。

RELEASE
MAKI MANNAMI 『The World of Sense』
発売日:10月3日 品番:PCD-18534 価格:2,800円(税込)
P-VINE RECORDS
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写真:小山裕良 PHOTO by HIROYOSHI KOYAMA
取材・文:山本貴政 TEXT by TAKAMASA YAMAMOTOA
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