「ライブでの楽しみ方は自由! カラダで楽しんでも、
アタマで楽しんでも何でもいい」―Sleep Walker
クラブ・ジャズ・シーンを牽引するSleep Walkerが、最新作『WORKS』をリリース!
ユキミ・ナガノ、ベンベ・セグエらのゲストを迎え、Sleep Walkerならではの洗練され、
情感に満ち溢れた楽曲が揃い、集大成のようなアルバムが完成した!
ベスト・アルバムのような充実作
目玉は『River Of Love』
いま注目を集めている日本ジャズ・シーンの最強バンド、Sleep Walkerは、中村雅人(Sax)、吉澤はじめ(Piano)、池田潔(Bass)、藤井伸昭(Drums)の4人からなるグループ。ジャズとクラブ・ミュージックを融合させたサウンドで、日本でのクラブ・ジャズのトップ・ランナーとして確固たる地位を築き上げた。その人気は国内に留まることなく、海外からも注目され、マッコイ・タイナーやファラオ・サンダースらジャズの巨匠たちとの共演を実現するなど、世界規模で盛り上がるジャズ・バンド・ムーブメントの中心的存在として広く活躍している。
6月6日に3枚目となる待望のアルバム『WORKS』をリリース! ニュー・レコーディング4曲とコンピレーション提供曲などを収録し、ベスト・アルバムのような充実作に仕上がった。
「他のアーティストのために提供したRE WORK楽曲やリミックス、新曲を少々、そして新しいカヴァー曲、というラインナップにし、これまでの集大成のような作品に仕上がりました。色々な音源がよそのアルバムに入っているので、Sleep Walkerを聴きたいという人のためにひとつにまとめたものを出したい、ならば新しい曲も聴いてもらいたいと思ってアルバムを作りました」
中村雅人さんが語ったコンセプトの通り、1曲目の1960年代に活躍したアーチー・シェップのカヴァー曲『Quiet Dawn』からはじまるアルバムは全9曲を収録。
「候補曲は何曲かありましたが、ファースト・トラックは『アッティカ・ブルース』というアルバムに収録されているもので、いちばんクラブ・ジャズっぽくない曲、とてもラブリーな曲なんです。あの美しい曲を自分たちが演奏したらどうなるのかな、と思ったことがきっかけですね」
またイェテボリ在住、日系スウェーデン人の歌姫ユキミ・ナガノが前作に引き続き参加し、2曲目の『Wind』で美しく清涼なヴォーカルを披露している。
「ユキミの声はオリジナリティがあって、すごく可愛らしくて魅力的で大好きな声なんです。それに歌詞は彼女が書いてくれました」と藤井伸昭さん。
池田潔さんも、ヴォーカリストとのコラボを楽しめたという。
「実際、ベンベ・セグエやユキミと一緒にやってみて感じたのは、歌のチカラってすごいな、ってこと。言葉のアクセントや気分の高揚が含まれているのが歌、それを一緒に演奏することができて幸せな気分でした」
ところが、アルバム全9曲、特に思い入れの深い曲に関してはメンバーそれぞれ異なるようだ。
「全曲に全身全霊を注いで作り上げているので、1曲を挙げるのは難しい。今回、改めて聴き直して『コレ誰の曲? オレの曲!?』って驚くくらいカッコイイ曲もあって(笑)」
吉澤はじめさんが笑い、中村さんが続ける。
「人の曲を演奏するのはラクです。でも今回はオリジナルを一から作るという創造の苦しみよりも、遊びも入れて演奏することができた。印象に残っているのは9曲目の『WALTZ FOR MOE』。Sleep Walkerという一体感が生まれた気がした」
沈黙の後、悩みながらも1曲挙げてくれたのは中村さんだった。
「目玉は『Ai-no-kawa』のヴォーカルヴァージョン『River Of Love』かな」
熱い思いを秘めた
それぞれの“ジャズ”
Sleep Walkerの音楽的確立は海外演奏経験によるところも大きい。
「やっぱり観客の反応は違います。経験を積むってことは成長する大きな要因になります。それが音の表現につながっていきます」
藤井さんが海外での演奏を振り返れば、中村さんが後を受けて話す。
「日本ではジャズを聴きにきてくれたオーディエンスの心構えに、ある程度合わせてあげないと満足してくれない。海外では、何かを目指しているという意識の下でサウンドを出せば、オーディエンスが音楽の楽しみ方を知っている。また日本のようにジャズ、ポップ、ロック、パンクなんていう分け方をしてないし、楽しい音楽、楽しくない音楽を知っているんですよ。日本でも徐々にそれが浸透しつつあるけどね。座っているお客さんも立ちたかったら立てばいい、立っているお客さんも無理に踊らなくて聴くだけでいい、最近は自由に聴いてもらえるようになってきました。自分の耳で音を確かめてほしいと思う」
音楽にジャンル分けがないというものの、Sleep Walker=JAZZというイメージは定着している。
「自分とは切り離せないもの。これから先もずっと人生とともに歩むものかな」
藤井さんがジャズについて語れば、中村さんが続ける。
「ジャズとは、いつか演奏したいもの。もっと先があると思っている。自分自身が音楽になれる時、その時がジャズ。僕にとってのジャズというのは“最高”という意味で、目指すものです」
ピアノマン的にジャズを捉えているのは吉澤さんだ。
「その人が歩んできた人生の中で感じるもの。解き放たれる、開放感を味わうことができる音楽」
さらに池田さんは起ることすべてがジャズだという。
「一言でいえば、ジャズ=僕、っていうこと。それをロックという人もいる、各々が感じることだからそれでいいと思う。スタイルというものでなく、否定されてもビクともしないもの」
ライブマンだからこそ
ライブを一番楽しみたい
新作アルバムに注目と期待が集まっているが、Sleep Walkerの真価が発揮されるのはやっぱりライブ。アルバム作品とライブの違いについて池田さんがいう。
「アルバムはその時のスナップ写真って感じ。その瞬間に出来上がったものを収めたもの。それをライブで発展させて楽しんでいく。メンバー全員ライブマンだから、やっぱり現場で、どのくらいおもしろいものができるかということを常々考えている。だからライブが一番楽しみ」
「ライブって、やってみないと分からないもの」というのは吉澤さん。
「仮に同じお客さんで別々の日にライブを行っても、まったく違ったライブになる。それがライブだし、4人だけで分かち合うより、100人で楽しみを分かち合いたいと思う。ライブは共有している喜びがやっぱり大きい」
期待通りの演奏をどの程度裏切るか、というのは中村さん。
「ジャズってインプロビゼーション・ミュージックだから、観客はメロディが鳴って知っている曲がはじまると安心する。もちろん知っている曲もやりますが、知らない曲を演奏するバランスを考えます」
8月には東名阪クアトロでのライブが決定! スペシャル・ゲストにはユキミ・ナガノのバンドLITTLE DRAGONが登場する。
「クアトロは音楽を分かっている人が集まる場所。彼らを満足させつつ、Sleep Walkerを知らない人も楽しませたいですね」と語る中村さんに続いて、吉澤さんがライブを心待ちにするファンへのメッセージで締めた。
「ライブでの楽しみ方は自由! カラダで楽しんでも、アタマで楽しんでも何でもいい」
ライブではいい意味で期待を裏切ってくれる。
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