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Cover Story ジョセフ・チェンCover Story ジョセフ・チェン
「もっと日本語を話せるようになり、ファンとたくさん交流したい」

「もっとたくさんの人たちに、
ジョセフ・チェンを知ってほしい!」・・・ジョセフ・チェン


台湾のトップ若手俳優、ジョセフ・チェン。
まだあまり知られていなかった彼の出演するドラマが日本で放送されるやいなや話題になり「あの俳優は誰?」と噂の的に。日本中の女性を虜にする台湾トップスターの魅力を解き明かす。



華流ブームを加速させる台湾の人気俳優が待望の日本デビュー

 昨年初来日し、日本デビューを果たした台湾の人気俳優ジョセフ・チェン。今や華流の新しい顔になったといわれるほど、デビュー作で不動の人気を得た。

「俳優になる前はモデルをやっていました。僕は身長が高かったので、友達がモデル事務所の人を紹介してくれたんです。その時は“バイトとしてやってみようかな”くらいにしか思っていなくて、まさか自分がモデルとして活躍できるなんて夢にも思っていませんでした。ましてや俳優になるなんて…」

 身長188cmの8頭身。端正な顔立ちにしなやかな長い髪。露天で服を売っていた彼が、モデルとして注目され、やがて俳優への道を歩むのは、ごく自然な流れだった。

 台湾で一流といわれるモデルクラブ「CATWALK」に所属後は、『Men's Uno』『GQ』などのファッション雑誌をはじめ、FENDI、Marc Jacobsなどのショーに出演。そしてモデル時代に参加した、ドラマ『薔薇之恋〜薔薇のために〜』のオーディションで、主人公のゆりが好意を寄せる花屋敷家の次男・葵役に見事抜擢された。

「俳優になったばかりの頃は、何もかもが新鮮で、全部が勉強でした。『薔薇之恋』では、監督の瞿友寧の熱心な指導のおかげで、演じるとはどういうことか、少しずつ理解できるようになりました。ドラマの撮影は7ヵ月に及んだのですが、大変というよりはむしろ楽しくて仕方がないという感じでした。スタッフとは大家族のような一体感が生まれ、演じることの楽しさを教えてもらいました」

 はじめてのドラマ出演で、難しい役どころを体当たりで演じきった。「俳優の道に進む決心を固めた作品」と語る彼の、一番印象に残っているシーンがある。

「葵がゆりをからかうシーンですね。ふたりはよく口論になるのですが、それがとても自然な感じで演じられていると思います。このドラマは、ひとつの家族を描いた物語。両親への感情や兄弟に寄せる愛情、そして恋愛、友情をテーマに、家族一人ひとりが持つ孤独、心の脆さを垣間見ることができる作品です。美しい薔薇で覆われた高い塀の中で、苦悩しながら成長する主人公に共感する女性はきっと多いと思います」


台湾でドラマ化される日本のコミック
トレンディードラマとして大人気!

ジョセフ・チェン
 幼い頃から絵を描くのが好きで、将来の夢は“マンガ家”だったというジョセフ。台湾では日本のマンガが盛んに翻訳され、出版されている。日本のマンガにも昔から親しんできた彼にとって、初出演ドラマ『薔薇之恋〜薔薇のために〜』と、初主演ドラマ『イタズラなKiss〜惡作劇之吻〜』が、共に日本のマンガが原作だったことは感慨深いようだ。

「このふたつの原作は、ドラマの撮影に入る前に読みました。小さい頃から日本のマンガはたくさん読んできましたし、いつも深いテーマとストーリーに富んだ内容に感心していました。日本のマンガが台湾でドラマになり、そしてドラマが日本へ戻るというのは、不思議な感じがします。原作を読んでいて、まだ台湾のドラマを見ていない日本のみなさんには、ぜひ見てもらいたいですね」

『薔薇之恋』の原作は、吉村明美の「薔薇のために」(小学館)。『惡作劇之吻』の原作は、多田かおるの「イタズラなKiss」(集英社)。日本の人気マンガのドラマ化は、華流ドラマの特長ともいえるが、先駆けとなったのが、2001年に台湾でドラマ化された『流星花園〜花より男子〜』。F4の人気が爆発し、これを皮切りに華流の波が日本に押し寄せた。その後も「MARS」(講談社)や「ピーチガール」(講談社)などが続々とドラマ化され、いずれも台湾でトレンディードラマとして人気を博している。その中でも、『薔薇之恋〜薔薇のために〜』は2004年台湾版エミー賞といわれる「Golden Bell Award」でもっとも視聴者に愛された作品に選ばれ、『イタズラなKiss〜惡作劇之吻〜』は台湾の2005年視聴率ナンバーワンを獲得した。高視聴率に伴い、関連商品が大ヒット。劇中で登場人物の着ていた服や小物にまで問い合わせが殺到するなど、台湾で大ブームが巻き起こった。

「『薔薇之恋』の受賞は、スタッフと出演者にとって、とても大きな激励となりました。『惡作劇之吻』が多くのみなさんに好感をもって見てもらえた理由は、隣の家で起きているような身近なストーリーだったからだと思います。いいドラマが及ぼす視聴者への影響力は、とても大きなものだと実感しました。必ずいい俳優になろうと、強く心に誓った瞬間でもあります」


ひとつの成果を日本で披露
プロの俳優を目指し突き進む

『イタズラなKiss〜惡作劇之吻〜』では、IQ200の天才・入江直樹を演じ、はまり役と台湾で大絶賛。そして昨年、日本で放送されるとまたたくまに、高い演技力と一見クールだけどチャーミングな魅力に心奪われるファンが急増。この人気を受け初来日し、日本のファンとはじめて対面した。

「ファンミーティングで会った日本のファンのみなさんはシャイなイメージ。言葉が通じないので、お互いに自然と目で会話をする機会が多くなったのですが、情熱はすごく伝わってきました。今、仕事をしながら日本語を勉強しているので、今後はもっと話せるようになって、日本のファンとたくさん交流ができたらいいなと思っています」

 まだまだ「幼稚園児程度の日本語」というものの、ファンとの交流のために積極的に日本語を学んでいる努力家のジョセフ。すでに何度か来日をはたしているが、滞在中の楽しみのひとつはショッピングだという。

「よく行くのは、渋谷、六本木、青山あたりかな。日本のデザイナーの服が好きなので、よく買い物をします。とくに渋谷は詳しいですよ。でも、道行く人の歩くスピードの速さにはびっくり! あと、みんなすごくオシャレですよね」

 ジョセフがお気に入りの街、渋谷のパルコミュージアムでは、4月20日から『ジョセフ・チェン展』が開催される。出演ドラマをモチーフにした国内撮り下し写真や未公開映像など、ファン必見の盛りだくさんな内容になっている。

「この展覧会をきっかけに、もっとたくさんの人たちに僕のことを知ってもらえたらうれしいです。日本での展覧会開催の知らせを聞いたときには、うれしすぎて興奮してしまったほど。日本での仕事の成果を、みなさんにぜひ見てもらいたいです。そういう意味では、ちょっとした“成果展”になるのかもしれません」

 台湾では、現在放送中のドラマ『ぴー夏がいっぱい〜熱情仲夏〜』のキャンペーンを終え、『惡作劇之吻2』の撮影を控えているジョセフ。多忙な日々を送っているが、ファンへの感謝の気持ちはいつも胸にあるという。

「これからは今まで以上に、日本のみなさんに会える時間を持てるようにしたいと思っています。今後も精一杯努力し、いい作品を作ります。それがみなさんへの一番のお礼だと思っているので。これからも応援してください。加油!(ファイト)」

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写真=石黒淳二(go relax E more)ディレクション=サイレン 文=次藤梓
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