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アイブラシィ
Vol.24

 代打たるもの、常に準備をしておかなければなりませぬ。が、ついつい油断してしまいまする。というのも遅刻、遅筆で知られるソラミミ画伯、あろうことか、ここ数回に限って締切をしっかり守って原稿をくださっていたのでござります。「いやはやついに改心めされ、優等生へと変身なさったようで、めでたし」と思っていたところ、今回は締切日を3日(も)過ぎたところで「なんとかならない? なりますよね?」と。これまたまったく悲壮感のかけらもない憎めないトーンでおっしゃったのであります。というわけで、画伯ファンには申し訳なき所存ながら、代打登場とあいなりました。  さて、わたくし、ここのところ陽気に誘われて浮かれ、アロハシャツを着て冬場は箪笥の奥に仕舞ってあるウクレレを引っ張り出し「花子さ〜ん」、一足お先に常夏気分を味わっております。「花子さ〜ん」というのはウクレレのチューニング音階でありますが、もちろん標準語イントネーション。間違っても東北弁や九州弁で「花子さ〜ん」とやらぬように。

 

   しかしまあウクレレなる楽器の奏でる音色は、実に癒し系でござります。たとえコブシのまわる「天城越え」を弾いて歌ったところで、天城ではなくダイヤモンドヘッドの天辺にいるような、ぽわーんとした気分になってしまいますから不思議でございます。で、ふと気づいてしまいました。ソラミミ画伯こと安齋肇氏、自身はロックしておられますが、あの口調というかお声は、そして性格はまさにウクレレの音色そのものでござります。締切を気にするなんてちっちゃい人間やね〜と奏でてしまうのです。とはいえ、代打のわたしのいま現在の気分は「あ〜あああ嫌んなっちゃった あ〜あああ驚いた」でございます。

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